ワンドロップは、1拍目を鳴らさないリズムだ。4拍のうち、キックが落ちるのは3拍目。そこにリムショットかスネアが重なる。1拍目は空いたままにする。この「落とした1拍」が名前の由来だとされる。
ボブ・マーリー&ザ・ウェイラーズのカールトン・バレットが確立したとされ、ルーツ・レゲエの土台になった。ただ、歴史の話は後回しでいい。先に手を動かしたほうが早い。
ロックやヒップホップに慣れた耳だと、1拍目にキックが無いのは落ち着かない。踏みたくなる。でもそこを我慢して空けておくと、何が起きるか。低音が立つ。ベースラインが前に出て、3拍目のキックが一発ごとに効くようになる。
裏を返すと、ごまかしが効かない。手数で押すリズムなら多少雑でも流れていくが、ワンドロップは鳴らす回数が少ない。一発の質がそのまま出る。だからキックの音作りが、そのままリズムの出来になる。